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 COVID-19(新型コロナウイルス)は銭湯で感染しますか?

喫緊の話題です。全容把握はしていませんが、今解っていること。

銭湯といえば、全裸で入るもの。服やマスクなど何一つ防御するものはありません。如何にもCOVID-19(新型コロナウイルス)のターゲットになりそうな存在です。しかし、銭湯が集団感染、つまりクラスターのターゲットになったなどという話は露ほども報告されていません。

何故か?

基本的なことから。銭湯といえば、言うまでもなく身を清める場所であるから。そして風邪様症状があれば、銭湯に行くとは到底思えません。 不顕性感染※であったとしても、ウイルスは感染力を持っていますが、空気中に撒き散らすような咳やくしゃみはありません。

でも、感染者が触ったカランから感染しても不思議ではありません。ところが、そこは上手く出来ているところで、身体を石鹸やシャンプーで洗えば、カランを触れるのは必須なので、結局は洗い流される。つまり皮膚感染が仮にあったとしても、ウイルスの侵食機会がありません。

さて、ここからは専門的な話になりますが、出来る限り誰でも読めるようには配慮します。

COVID-19の感染条件はインフルエンザウイルスと類似性があり、乾燥状態での感染が得意です。冬季の太平洋側の気候は、20-30%の湿度で乾燥状態になる傾向が強いものです。ところが、銭湯は大量のお湯や湯気があるために、50-60%の丁度よい湿度に保たれます。

ちなみに、COVID-19そのものは通常は気温依存性はありません。そもそもウイルスは生命と物質の中間の性格を持っています。あるときは、スパイクタンパクを出して活性化して感染機会を伺うと思えば、またあるときは結晶化してしまいます。もっとも如何なる形であったとしても、結局は寄宿種(この場合は人間)に取り込まれば、活性化する機会があります。また、仮にくしゃみをした場合は、速度はおよそ200km/h、到達距離は約5mにもなります。

ところが面白いことに、人間の上気道や肺は湿度が上がれば活性化します。20%程度の乾燥した環境下では不活性であり、COVID-19を排出する能力が劣っていますが、湿度が50%以上であれば上気道や肺が活性化して、COVID-19に限らず様々なウイルスや細菌は、主に痰の形で体外に排出されます。銭湯の浴場環境はそれに相応しい環境と言えます。

更にCOVID-19のエンベロープである本体を保つ被膜は、石鹸やアルコールに対して抵抗性がありません。脂質が主成分ですから当たり前のことです。つまり、銭湯で石鹸を使って洗浄してしまえば、ウイルス本体は石鹸と親和性があるので、あっという間に流されてしまいます。

これでは、COVID-19の銭湯での集団感染の機会は失われてしまいます。これが銭湯でクラスターが発生しないカラクリです。

そこで私達の提言。COVID-19(新型コロナウイルス)を防ぐのであれば

(1)湿度の高いお風呂に入ること
(2)洗う以外では首より上は触らない
(3)手洗いでは必ず石鹸を使う
(4)普段はマスクを着用する※

これを徹底して下さい。

※不顕性感染とは、病原体に感染しているにも関わらず症状が出ないこと
※マスクは直接の飛沫感染だけでなく、湿度による上気道の感染を防ぐ有効性がある

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